マルチーズにぴったりなドッグフードの選び方…涙やけ・被毛の悩みにはここをチェック!

マルチーズにぴったりなドッグフードの選び方…涙やけ・被毛の悩みにはここをチェック! ドッグフード

小さくて華奢な体つきのマルチーズ。ひと息で食べ終えてしまいそうなほど、ごはんも控えめだったりしますよね。
そんな彼らにとって意外と重要なのが、「少しの量でもしっかり栄養をとれるフードであること」、さらには「目のまわりの涙やけトラブルを和らげられる成分があること」。
この記事では、なにをどうチェックすればいいのか解説します。

マルチーズは少食?


マルチーズは小柄で華奢な体つきをしている子が多く、もともと食べる量はそれほど多くありません。
1回のごはんの量も、同じ小型犬の中でも「思ったより少ないな」と感じる飼い主さんは多いはずです。
ただ、「少食=食欲がない」というわけではありません。
実は、必要なエネルギー量がそもそも少ないのです。

体重2〜3kgほどのマルチーズの場合、1日に必要なカロリーはおおよそ200〜300kcal程度。
これをドッグフードに換算すると、1日分はわずか50〜70g程度になることもあります。
体が小さいぶん、ほんの少しの量で十分に栄養が足りるんですね。
また、マルチーズは食べることよりも「遊ぶこと」や「人と過ごすこと」が大好きな性格の子が多いので、つい食事よりも遊びを優先することもあります。そのため、
「せっかくごはんを用意したのに、あまり口をつけてくれない…」
というお悩みは決して珍しくありません。
もし食べる量が少なくても、体重が適正で、元気で被毛もツヤツヤしているなら、心配はいりません。
ただし、数日続けてほとんど食べない・体重が急に減った・元気がないといったときは、病気の可能性もあるため早めに獣医さんに相談してあげましょう。

ポイントは、「たくさん食べさせること」よりも、少ない量でもしっかり栄養をとれるフードを選ぶこと。
粒の大きさや香り、食いつきのよさにも注目すると、マルチーズのごはんタイムがもっと楽しくなりますよ。

少量でもしっかり栄養!動物性タンパク質は裏切らない


小柄な体のマルチーズは、1回のごはんの量がとても少なめです。
だからこそ大切なのは、少量でもしっかり栄養をとれるフードを選ぶこと。
そのカギを握るのが「動物性タンパク質」です。

犬は本来、肉食寄りの雑食動物。エネルギーのもとになるだけでなく、筋肉・内臓・皮膚・被毛など、体のほとんどを作る材料になるのがタンパク質です。
特にマルチーズは被毛が長く柔らかいので、美しい毛並みを維持するためにも高品質なタンパク質が欠かせません。
ここで意識したいのは、植物性ではなく動物性タンパク質をしっかり含んだフードを選ぶこと。
鶏肉・魚・卵・ラムなど、動物由来のタンパク質は消化吸収が良く、少ない量でも効率的に栄養を取り込めるのが強みです。
特に、被毛のツヤや皮膚の健康、涙やけ対策にもつながるので、マルチーズの体質に合いやすいといえます。
原材料表を見るときは、最初の1〜2番目に「チキン」「サーモン」「ターキー」など具体的なお肉や魚の名前が書かれているかをチェックするのがポイント。
「動物性たんぱく源が主原料かどうか」を意識するだけで、体に必要な栄養を効率よく補えるようになります。

少食なマルチーズにこそ、量より質を重視したフード選びを。
しっかり栄養をとって、いつまでも元気で、ふわふわの被毛をキープしてあげたいですね。

マルチーズはどんな食べ物を好むの?


マルチーズは小柄で上品な見た目どおり、食の好みがはっきりしている子が多い犬種です。
特に好き嫌いが激しい子も少なくありません。「うちの子、これしか食べない…」という声もよく聞きます。

🐾 好きな傾向が多い食べ物

・お肉系(チキン・ターキー・ラムなど)
香りが強めで、うま味がしっかりしているものを好む子が多いです。

・お魚系(サーモン・白身魚)
あっさりした味わいが好きなマルチーズもいて、サーモンのように香ばしい魚は人気。

・やわらかめの食感
小さな口とあごのマルチーズは、大きな粒や硬いものが苦手な子も多いです。

・ほんのり香りがあるもの
香りが強すぎると嫌がりますが、逆に香りがなさすぎると食欲を示さないことも。

🐾 苦手な傾向が多い食べ物

・油っぽいもの
胃腸がデリケートなため、脂っこいフードはお腹を壊しやすいです。

・香料・添加物が多いもの
不自然な香りを嫌がる子が多く、涙やけの原因になることも。

・大きすぎる粒や硬いおやつ
噛みにくくて食べるのを諦めてしまうこともあります。

🐾 食べムラ対策のポイント


マルチーズは少食な子も多いため、以下の工夫で食いつきが変わることがあります。

・小粒で香りが立つフードを選ぶ

・お湯で少しふやかして香りを引き出す

・お肉やお魚がメインのフードにする

・おやつのあげすぎを控える(本来の食事を残してしまう原因に)

🐾 マルチーズが好きな食べ物ランキング


マルチーズは小柄で繊細な体をしているぶん、香りや食感で好みがはっきり分かれる犬種です。
ここでは、飼い主さんからの声や食いつきがいい傾向を参考に、マルチーズが好きな食べ物をランキング形式で紹介します。

🥇 第1位:チキン(鶏肉)


香りがよくて脂肪分も比較的少ないチキンは、マルチーズの鉄板人気食材。
アレルギーが出にくい子も多く、消化しやすいのが特徴です。

ポイント
・高たんぱくで少量でも栄養がとれる
・食いつきが良い傾向が高い
・胃腸が弱い子にも比較的安心

🥈 第2位:サーモンなどのお魚


サーモンや白身魚は香ばしい風味で、マルチーズの食欲をそそります。
さらにオメガ3脂肪酸が豊富で、涙やけ対策・毛並みケアにもおすすめ。

ポイント
・香りがよく、嗜好性が高い
・必須脂肪酸で皮膚や被毛の健康をサポート
・胃腸にもやさしい

🥉 第3位:ターキー(七面鳥)


チキンよりも低脂肪であっさりした味わいのターキー。
脂っこいフードが苦手なマルチーズにも向いています。

ポイント
・高たんぱくで低カロリー
・消化しやすくお腹にやさしい
・ダイエット中の子にも◎

第4位:ラム(子羊肉)


香りが強く、好き嫌いが分かれやすい食材ですが、
好きな子にはとことんハマる傾向があるお肉です。
アレルギー対策でラムを選ぶ飼い主さんもいます。

第5位:やわらかい野菜・果物


にんじん・かぼちゃ・さつまいもなど、自然な甘みのある食材はマルチーズに人気です。
ただし、あげすぎは糖質過多になるので控えめに。

🚫 マルチーズに「食べさせないほうがいいもの」リスト


マルチーズは体が小さいぶん、少しの食べ物でも体調に影響が出やすい犬種です。
次の食品は体調不良や中毒を起こす危険があるので注意しましょう。

❌ 絶対にNGな食べ物

・チョコレート・カカオ(中毒症状の危険)

・ぶどう・レーズン(腎障害の恐れ)

・玉ねぎ・ねぎ・にんにく(赤血球を壊す作用)

・アボカド(中毒物質ペルシン含有)

・キシリトール入り食品(低血糖を引き起こす危険)

⚠️ 与え方に注意が必要な食べ物

・牛乳:乳糖でお腹を壊す子が多い

・脂っこいお肉や揚げ物:膵炎・下痢の原因に

・香辛料や味付けされた食品:塩分・刺激物は体に負担

・ぶどう糖・砂糖が多いおやつ:肥満や涙やけの原因に

🐶 ワンポイントアドバイス

・「好きな食べ物=体にいい」とは限らない

・少量でも影響が大きいので人間の食べ物は基本あげない

・フードやおやつは、消化しやすくシンプルな原材料を選ぶのがベスト

涙やけや被毛のために。必須脂肪酸(オメガ3・6)をチェック


マルチーズを飼っていると、多くの飼い主さんが気になるのが涙やけと被毛のパサつきではないでしょうか。
実は、この2つに深く関わっている栄養素のひとつが、『必須脂肪酸(オメガ3・オメガ6)』です。

必須脂肪酸は、犬の体内ではほとんど作ることができないため、食事からしっかり補う必要があります。
オメガ3には「EPA」や「DHA」、オメガ6には「リノール酸」や「γ-リノレン酸」などがあり、これらは体の中で炎症を抑えたり、皮膚のバリア機能を高めたりする働きをしてくれます。
とくにマルチーズは、目のまわりの毛が白いぶん、涙やけが目立ちやすい犬種です。オメガ3を多く含むサーモンオイルや亜麻仁油などは、炎症をやわらげて涙やけ対策にもつながります。また、皮膚のうるおいを守るオメガ6をバランスよくとることで、被毛もふわふわでツヤのある状態をキープしやすくなります。
フードを選ぶときは、原材料や成分表に「サーモンオイル」「フィッシュオイル」「亜麻仁油(フラックスシードオイル)」「鶏脂」などが含まれているかをチェックしてみてください。これらは良質な必須脂肪酸の供給源になります。
ただし、オメガ3とオメガ6はバランスが大切です。どちらか一方だけを過剰にとると、かえって皮膚トラブルや便の緩みにつながることもあるので、ドッグフードで適正量を摂取するのが安心です。

涙やけや毛並みの状態は、食事の栄養バランスが素直に現れるサイン。
体の内側からケアしてあげることで、見た目の美しさだけでなく、愛犬の健康にもつながります。

添加物は不要。愛犬にとっての「余計」とは何か考えてみる


ドッグフードのパッケージを見ると、「無添加」「自然派」といった言葉をよく見かけますよね。
でも、実際にどんな添加物が入っていて、何が愛犬にとって「余計」なのか、ちょっとわかりにくいものです。
まず知っておきたいのは、すべての添加物が悪いわけではないということ。
ビタミンやミネラルなど、栄養を補うための添加物はむしろ体に必要なこともあります。問題は、犬の体に負担をかける可能性がある「香料」「着色料」「人工保存料」などの不要な添加物です。
たとえば、フードを鮮やかに見せるための着色料。
私たち人間から見ると美味しそうに見えるかもしれませんが、犬は色より匂いで食べ物を判断するため、実はまったく必要ありません。むしろ体の中で分解する負担になることがあります。
また、香りを強くするための人工香料も同じです。
犬の嗅覚は人間よりずっと敏感なので、わざわざ香りを付け足さなくても十分食欲をそそられます。
保存性を高めるための人工保存料も、できれば天然由来のビタミンEやローズマリー抽出物など、体にやさしい保存料を使ったフードを選んだほうが安心です。

ドッグフードを選ぶときは、まず原材料表をじっくり見る習慣をつけてみてください。
「〇〇エキス」「香料」「着色料」といった言葉が多く並んでいるものは、犬にとって“余計”が多いサインです。逆に、お肉・お魚・野菜など、素材そのものの名前がシンプルに書かれているフードは、愛犬の体にやさしいことが多いです。
大切なのは、「余計なものを減らして、必要な栄養だけを届けること」。
それが、少食なマルチーズにとっても、長く健康でいてもらうための近道になります。

消化を助ける成分は、鏡のように便や目元に現れる


マルチーズは体が小さく、消化器官もとてもデリケートです。
そのため、食べたものがきちんと消化・吸収されているかどうかは、便の状態や涙やけの出方に大きく現れます。言い換えれば、体の中でうまく消化できていないと、そのサインは「見た目」に出やすいということです。
例えば、便がいつも柔らかかったり、逆にコロコロで硬すぎたりする場合は、消化に合わないフードを与えているサインかもしれません。
消化不良は腸内環境を乱し、結果として涙やけや口周りの赤み、皮膚のトラブルにもつながることがあります。
そんなときに注目したいのが、消化を助ける成分です。

代表的なのは以下のようなものです:
・乳酸菌・ビフィズス菌 … 腸内の善玉菌を増やして、消化をスムーズにする
・オリゴ糖・食物繊維 … 腸内の環境を整え、便をちょうどよい硬さに保つ
・消化酵素(パパイン、プロテアーゼなど) … タンパク質や脂質を分解しやすくして、効率よく栄養を吸収できるようサポート
これらの成分がバランスよく入ったフードは、便が整いやすく、涙やけの改善にもつながりやすいと言われています。

マルチーズは被毛が白いため、目元のちょっとした変化も目立ちますよね。
「最近、涙やけがひどくなってきたな…」と感じたら、まずは腸内環境や消化のしやすさを意識したフードに切り替えてみるのもひとつの方法です。
便の状態や目元の変化は、愛犬の体の中を映す鏡のようなものです。
日々のごはん選びで消化をサポートしてあげることが、結果的に見た目の健康にもつながります。

小さな粒設計かどうかは、食べやすさの第一歩


マルチーズは口が小さく、あごの力もあまり強くありません。
そのため、ドッグフードの粒の大きさや形状は、食べやすさを左右する大切なポイントです。
粒が大きすぎると、噛みにくさから「食べたくない」という気持ちにつながったり、丸飲みしてしまって消化に負担をかけることもあります。
逆に、小粒で薄めに設計されたフードは、マルチーズの小さな口でも噛みやすく、しっかり咀嚼できるため消化もスムーズになります。
特に、歯並びが密な子や、乳歯が抜けにくい体質の子が多いマルチーズにとって、粒の大きさは歯や口腔環境にも関わってきます。
小粒で硬すぎないフードを選べば、噛む習慣が自然と身につき、歯垢や歯石の予防にもつながるんです。
選ぶときのコツは、パッケージに「小型犬用」や「小粒タイプ」と書かれているかどうかをまずチェックすること。さらに、お試しサイズやサンプルがあれば、愛犬に実際に与えてみると安心です。

「粒の大きさなんてそんなに重要なの?」と思うかもしれませんが、
マルチーズの食いつきや消化のしやすさを考えると、粒サイズは見逃せない大事なポイントです。
少食な子や食べムラがある子ほど、まずは“食べやすさ”から整えてあげることが、ごはんを楽しむ第一歩になります。

年齢や体形に合わせて。フレキシブルに考えよう


マルチーズは小柄で体重の変化が出やすい犬種です。
そのため、年齢や体形に合わせてフードを見直すことがとても大切です。
ずっと同じフードを続けるのも安心ですが、体の状態に合わせて少しずつ調整してあげると、健康管理がぐっとしやすくなります。

たとえば、『パピー(子犬期)』は体を作る時期なので、タンパク質や脂質を多めに含んだ高エネルギーなフードが適しています。
逆に、成犬期は体も安定しているので、活動量に合わせてカロリーや栄養バランスを整えることがポイントです。
そして、シニア期に入ると代謝が落ち、筋肉量も少しずつ減ってきます。
この時期は、消化しやすいタンパク質をしっかりとりながら、カロリーを少し抑えた設計のフードを選ぶと、内臓への負担を減らせます。
関節のケアが気になる子には、グルコサミンやコンドロイチンなどを含むフードもおすすめです。
また、同じ年齢でも、太りやすい子と痩せやすい子では選ぶフードが変わります。
食べても太らないタイプなら高カロリーなものを、逆に太りやすい子には低脂肪・低カロリーのフードを意識するとよいでしょう。

フード選びで大切なのは、「この子には今、どんな栄養が必要なんだろう?」と考えること。
体重や便の状態、毛並みなどを日々チェックしながら、愛犬の“今の体”に合わせたフードを見つけてあげることが、健康を守るいちばんの近道です。

マルチーズ向けドッグフード選びのチェックリスト


✅ 原材料はシンプル?
・肉や魚など、主原料がはっきりしているか
・「〇〇副産物」やよくわからない添加物が多くないか

✅ 動物性たんぱく質はしっかり入っている?
・良質なチキン・ターキー・サーモンなどがメインか
・少食でも必要な栄養がとれるかをチェック

✅ 涙やけ・被毛対策はできている?
・オメガ3・オメガ6など必須脂肪酸が入っているか
・毛ヅヤや皮膚の健康をサポートできるか

✅ 不要な添加物は入っていない?
・着色料・香料・合成保存料ができるだけ少ないか
・「わんちゃんにとって余計なもの」は避ける

✅ 消化しやすい原料・成分か?
・お腹にやさしい食物繊維や乳酸菌が入っているか
・便や涙やけに変化が出たら、合っているサイン

✅ 粒の大きさは食べやすい?
・小さな口でも噛みやすい小粒設計かどうか
・歯やあごに負担がかからないサイズか

✅ 年齢・体形に合っている?
・子犬・成犬・シニアで栄養バランスは違う
・体重管理が必要な子にはカロリー量も要チェック

🐾ワンポイントアドバイス
チェックリストを使っても、「このフードが絶対に正解」というものはありません。
涙やけの改善・毛ヅヤ・便の状態など、愛犬の体調を見ながら、合うものを少しずつ見つけていくことが大切です。

まとめ


マルチーズは体が小さくてデリケートだからこそ、その子に合ったフード選びがとても大切です。
シンプルな原材料で作られたフードを選ぶこと、粒の大きさや食べやすさに気を配ること、そして年齢や体形に合わせてフレキシブルに切り替えていくこと。この3つを意識するだけでも、愛犬の体調はぐっと安定しやすくなります。

また、便の状態や涙やけ、毛並みなどは、体の中のサインを映す鏡のようなもの。
フードを変えてから調子が良さそうなら、その子に合っている証拠です。
逆に、便が緩かったり毛ヅヤが落ちたりする場合は、栄養バランスが合っていない可能性があるので、早めに見直してあげましょう。

大切なのは、「このフードが一番いい」と決めつけることではなく、愛犬の体調を見ながら少しずつ調整していくこと。
小さな体に必要な栄養を、ちょうどいいバランスで与えてあげることが、健康な毎日への近道です。

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