
ふわふわの被毛と愛らしい表情で人気のポメラニアン。その魅力を引き立て、健康を維持するためには、日々の食事が重要です。特に、関節や呼吸器のケア、涙やけ対策など、ポメラニアン特有の体質に配慮したドッグフード選びが求められます。この記事では、ポメラニアンの健康をサポートするドッグフードの選び方を詳しくご紹介します。
ポメラニアンとは
ポメラニアンは、ふわふわの被毛とまんまるな瞳が愛らしい、小型の愛玩犬(コンパニオン・ドッグ)です。見た目の可愛さだけでなく、活発で賢く、人懐っこい性格からも世界中で人気があります。
項目 | 内容 |
---|---|
犬種名 | ポメラニアン |
原産国 | ドイツ |
起源 | 中世、1800年代 |
用途 | コンパニオン・ドッグ |
ポメラニアン(Pomeranian)の祖先は、アイスランド等の氷原でソリを曵いていた誇り高き大型スピッツ、サモエドである。
実際、小さい耳と2層になった被毛、立派な巻尾、そして快活で遊び好きの性格にもその特徴を残している。北ドイツ・ポーランドにまたがるポメラニア地方で多く飼育されたため、世界的にはポメラニアンと呼ばれるようになったが、いまだにドイツでは「小型スピッツ」と呼んでいるそうだ。
イギリスに持ち込まれたときは体重が14kgほどあったと言われているが、より小型化され人気が高まった。
1870年ケネルクラブによって認定され、ヴィクトリア女王が寵愛したこともあり、ヨーロッパ各地、アメリカにも紹介されるようになり、本来ホワイト一色だった毛色も、クリームや、セーブル、オレンジと多様になった。
大型犬種を小型化することにより神経質な面が現れると言われており、さらに、注意深く活発でよく吠えるという気質から、番犬適性が高い。
日本では、高度経済成長期に、マルチーズ、ヨークシャー・テリアとともに「愛玩犬(お座敷犬)の御三家」と称され、急激に普及した。
サイズと特徴
特徴 | 内容 |
---|---|
📏体重 | 約2〜3kg |
📏体高 | 約22〜28cm |
📏寿命 | 約12〜16年 |
📏被毛 | ダブルコート(長く密な毛) |
📏カラー | オレンジ、クリーム、ブラック、ホワイト、セーブルなど多彩 |
性格
❤️明るく活発
エネルギッシュで遊ぶのが大好きです。小さな体でも運動欲求は高め。
❤️賢くて学習能力が高い
褒めて育てれば、しっかりとしつけができます。トリックや芸も覚えやすいです。
❤️警戒心が強い一面も
番犬のように、知らない人や物音に対して吠えることがあります。適切なしつけで落ち着かせましょう。
食事や健康管理のポイント
ポメラニアンは可愛いだけでなく、健康面でも気をつけたいポイントがいくつかあります。
🍽骨が細く、骨折や脱臼に注意(特にパテラ=膝蓋骨脱臼)
🍽小さな口なので、歯のケアが重要
🍽呼吸器系や心臓のトラブルに注意(特に高齢期)
🍽被毛の美しさを保つために、良質な食事とこまめなブラッシングが大切
こんな人におすすめ!
🌟室内で飼える小型犬を探している人
🌟初心者でもしつけやすい犬種がいい
🌟家族の一員として、たっぷり愛情を注ぎたい人
ポメラニアンの性別罹患率(上位5疾患)
疾患名 | 男の子ポメラニアン(a) | 犬全体(b) | 比率(a/b) | 備考 |
---|---|---|---|---|
呼吸器疾患 | 5.7% | 2.2% | 2.6 | * |
循環器疾患 | 11.0% | 4.7% | 2.4 | * |
血液・免疫疾患 | 0.6% | 0.3% | 2.0 | * |
内分泌疾患 | 2.1% | 1.5% | 1.4 | * |
生殖器系疾患 | 1.4% | 1.0% | 1.4 | * |
疾患名 | 女の子ポメラニアン(a) | 犬全体(b) | 比率(a/b) | 備考 |
---|---|---|---|---|
呼吸器疾患 | 5.8% | 2.2% | 2.6 | * |
循環器疾患 | 7.7% | 3.9% | 2.0 | * |
歯・口腔疾患 | 3.3% | 2.1% | 1.6 | * |
肝・胆道疾患 | 4.7% | 3.0% | 1.6 | * |
血液・免疫疾患 | 0.6% | 0.4% | 1.5 | ** |
*p<0.001、**p<0.01、***p<0.05で有意差あり(カイ2乗検定)
ポメラニアンと呼吸器疾患
疾患名 | ポメラニアン(a) | 犬全体(b) | 比率(a/b) | 備考 |
---|---|---|---|---|
呼吸器疾患 | 5.8% | 2.2% | 2.6 | * |
循環器疾患 | 9.4% | 4.3% | 2.2 | * |
血液・免疫疾患 | 0.6% | 0.4% | 1.7 | * |
歯・口腔疾患 | 3.1% | 2.1% | 1.5 | * |
肝・胆道疾患 | 4.2% | 3.0% | 1.4 | * |
内分泌疾患 | 2.0% | 1.6% | 1.2 | * |
筋骨格系疾患 | 7.0% | 5.8% | 1.2 | * |
神経疾患 | 2.1% | 1.9% | 1.1 | *** |
生殖器系疾患 | 2.1% | 1.9% | 1.1 | |
消化器疾患 | 12.5% | 12.7% | 1.0 | |
感染症 | 1.0% | 1.0% | 1.0 | |
寄生虫症 | 0.9% | 1.1% | 0.8 | |
損傷 | 3.1% | 4.0% | 0.8 | |
泌尿器疾患 | 3.9% | 5.8% | 0.7 | |
皮膚疾患 | 14.3% | 22.1% | 0.6 | |
眼の疾患 | 6.0% | 9.3% | 0.6 | |
耳の疾患 | 8.9% | 14.6% | 0.6 | |
腫瘍疾患 | 2.8% | 6.3% | 0.4 |
*p<0.001、**p<0.01、***p<0.05で有意差あり(カイ2乗検定)
ポメラニアンの食事の重要性
ポメラニアンは、ふわふわで美しい被毛と元気いっぱいの性格が魅力の小型犬です。そんなポメラニアンの健康を維持し、長く元気に過ごしてもらうためには、毎日の食事がとても重要です。単に「お腹を満たすためのごはん」ではなく、「体をつくり、守るための栄養補給」だと考えましょう。
1. 被毛の美しさは栄養で決まる
ポメラニアンのトレードマークであるふさふさの被毛。その美しさを保つには、**良質なたんぱく質や脂肪酸(特にオメガ3・オメガ6)**が欠かせません。これらの栄養素は、皮膚の健康を保ち、毛並みをツヤツヤにしてくれる働きがあります。
2. 小さな体に必要なエネルギーをしっかり補給
ポメラニアンは体が小さいため、食べられる量も限られています。だからこそ、限られた食事の中で、必要な栄養を効率よく摂れることが重要です。エネルギー密度が高く、栄養バランスに優れたフードを選ぶことで、毎日元気に活動できます。
3. 肥満や病気の予防にもつながる
小型犬であるポメラニアンは、体重管理が非常に重要です。体に合わないフードを与えたり、与えすぎたりすると、肥満や関節のトラブル、糖尿病などのリスクが高まります。食事によって適正体重をキープし、病気を未然に防ぐことができます。
4. 年齢や体調に応じて必要な栄養も変わる
ポメラニアンのライフステージ(子犬・成犬・シニア)や体調によって、必要な栄養バランスも変わってきます。例えば、子犬には成長をサポートする高たんぱくのフード、シニア犬には内臓や関節の負担を抑える低脂肪・消化に良いフードが適しています。
ポメラニアンのドッグフード選びのポイント
ポメラニアンの健康と美しさを守るためには、毎日の食事=ドッグフード選びがとても大切です。ですが、種類が多すぎて「何を選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。ここでは、ポメラニアンに合ったフードを選ぶための5つのポイントをご紹介します。
1. 高たんぱく・低脂肪であること
ポメラニアンは活動的で筋肉量を保つ必要があるため、良質なたんぱく質が豊富なフードが理想です。
また、肥満になりやすい小型犬でもあるため、余分な脂肪が少ない低脂肪のフードを選ぶと安心です。
👉 おすすめのたんぱく質源:チキン、ターキー、サーモン、ラムなど
👉 避けたい脂質源:動物性脂肪の詳細不明なもの(「肉副産物」「動物性油脂」など)
2. 皮膚と被毛をケアする成分が含まれているか
ポメラニアンのチャームポイントであるふさふさの被毛。その美しさを維持するには、皮膚と毛に良い栄養素が不可欠です。
👉 注目成分:
・オメガ3・オメガ6脂肪酸(亜麻仁油、魚油など)
・ビオチン(ビタミンB群)
・亜鉛
これらが含まれていると、毛艶が良くなり、皮膚のかゆみや乾燥も防げます。
3. 穀物アレルギーに配慮した設計か
ポメラニアンは消化器官が敏感な子も多いため、穀物にアレルギーや不耐性がある場合があります。そういった子には「グレインフリー(穀物不使用)」や「低アレルゲン設計」のフードがおすすめです。
👉 避けたい穀物:小麦、トウモロコシ、グルテン
👉 代替食材:サツマイモ、エンドウ豆、ひよこ豆など
4. 年齢・ライフステージに合っているか
ポメラニアンはライフステージによって必要な栄養バランスが異なります。
・子犬(パピー)用:成長期に必要なたんぱく質・脂質が多め
・成犬用:体型維持・活動量に合ったバランスのとれた内容
・シニア用:消化しやすく、関節や内臓に優しい低カロリー設計
👉 パッケージに「●●犬用」や「ライフステージ別」の記載があるかを確認しましょう。
5. 無添加・品質管理がしっかりしていること
安価なフードの中には、香料・着色料・保存料などの不要な添加物が多く含まれている場合があります。これらはアレルギーや体調不良の原因になることも。
👉 チェックしたいポイント:
・合成着色料・香料不使用
・人工保存料(BHA・BHTなど)が含まれていない
・ヒューマングレード(人が食べられるレベルの原材料)
ポメラニアンに適したドッグフードの特徴
ポメラニアンは小型犬の中でも特に活発で、毛量が多く、美しさを保つためのケアが必要な犬種です。そのため、フードも「とりあえず何でもいい」というわけにはいきません。以下の特徴を押さえたドッグフードが、ポメラニアンには特に適しています。
① 小粒で食べやすいサイズ
ポメラニアンは口が小さいため、粒の大きさが小さく、噛み砕きやすいフードが理想です。大きすぎる粒や硬すぎるフードは、食べにくく、喉に詰まらせるリスクもあります。
👉 ポイント
・「小型犬用」「トイ犬種用」と書かれた商品を選ぶ
・歯の弱い子には柔らかめのフードやふやかし対応も◎
② 良質なたんぱく質が豊富に含まれている
ポメラニアンの筋肉や毛並みの健康を保つには、動物性たんぱく質がしっかり入っていることが大切です。たんぱく質は、被毛のハリ・コシにも影響する重要な栄養素です。
👉 チェックポイント
・成分表の最初に「チキン」「ラム」「サーモン」など明確な肉の表記があるか
・「ミール(○○ミール)」ではなく、「生肉」や「乾燥肉」が使われているか
③ 皮膚と被毛の健康をサポートする栄養が豊富
ふわふわの被毛を維持するには、皮膚の健康も欠かせません。オメガ3・オメガ6脂肪酸、ビオチン、亜鉛などが豊富なフードが被毛の美しさをサポートします。
👉 おすすめの栄養素
・オメガ3脂肪酸:皮膚の乾燥防止、炎症を抑える
・ビオチン・ビタミンE:被毛の成長促進
・亜鉛:毛のツヤを保つ
④ 消化に優しく、お腹にやさしい設計
ポメラニアンは胃腸がデリケートな子も多いので、消化に優しい食材や成分が使われているかも大切です。
👉 消化に良いポイント
・グレインフリー(穀物不使用)または低アレルゲン穀物使用(玄米、オートミールなど)
・プレバイオティクス・プロバイオティクス入り(腸内環境を整える)
⑤ カロリーと脂質のバランスが良い(太りすぎ予防)
小型犬は運動量に比べて食べる量が少ない=カロリー過多になりやすいです。肥満は関節や心臓にも負担をかけるため、脂質控えめ・高たんぱくなフードが適しています。
👉 チェックポイント
・成犬なら1食あたりのカロリーは300~400kcal/100g程度が目安
・「ダイエット」「体重管理用」と書かれたフードも活用できる
⑥ 年齢やライフスタイルに合わせた設計
ポメラニアンも年齢や活動量によって必要な栄養は変わります。フードは年齢(子犬・成犬・シニア)や状況(避妊去勢後・持病あり)に応じて選びましょう。
👉 具体例
・子犬:成長をサポートする高たんぱく・高カロリーのもの
・成犬:栄養バランスが良く、毛や関節のケアができるもの
・シニア犬:腎臓や心臓に優しい低ナトリウム・低リン設計
食事と合わせて行いたい健康管理
ポメラニアンの健康を保つうえで、食事はとても重要な土台ですが、それだけでは万全とはいえません。
毎日の食事に加えて、生活習慣やケアの工夫をプラスすることで、愛犬の健康と長寿につながります。ここでは、ぜひ一緒に行ってほしい健康管理のポイントをご紹介します。
① 適度な運動で体重と筋肉をキープ
ポメラニアンは小柄ながら活動的で運動が大好き。とはいえ運動不足になると、肥満や関節への負担が増え、病気のリスクも高まります。
✅ おすすめの運動
・毎日の短時間のお散歩(15~30分程度を1~2回)
・室内でのおもちゃ遊び(知育トイも◎)
・階段の上り下りや軽いジャンプなど筋力を使う運動(年齢・関節の状態に注意)
・運動はストレス発散にもなり、精神面の安定にも役立ちます。
② 定期的な体重チェック
ポメラニアンは小型犬なので、100gの増減でも大きな影響を受けやすいです。肥満はもちろん、急激な体重減少も病気のサインかもしれません。
✅ 体重管理のポイント
・月に1回は体重を測る(家庭用キッチンスケールでもOK)
・適正体重の目安は【1.8~2.5kg程度】(個体差あり)
・あばらが軽く触れる程度が理想の体型
③ 被毛と皮膚のチェック・ケア
ポメラニアンの魅力であるふわふわの被毛は、健康のバロメーターでもあります。フケ、かゆみ、脱毛などがあれば、栄養不足や皮膚トラブルのサインかもしれません。
✅ 日常のケア習慣
・毎日のブラッシング(毛玉予防&皮膚の状態確認)
・月1回程度のシャンプー
・定期的なトリミング(特にお尻・足まわり)
皮膚に異常が見られたら、すぐに獣医師に相談しましょう。
④ 歯の健康も食事と関係あり
意外と見落としがちなのがデンタルケア。ポメラニアンは歯石がたまりやすく、歯周病になりやすい犬種のひとつです。
歯周病は内臓疾患にもつながるため、毎日のケアがとても重要です。
✅ デンタルケア方法
・歯みがき(週3~毎日が理想)
・歯みがきガムやデンタルトイの活用
・定期的な動物病院での歯石チェック
⑤ 定期的な健康診断とワクチン接種
いくら食事に気をつけていても、病気の早期発見・予防はプロの目が必要です。
✅ 年に1回の健康診断(血液検査含む)
✅ フィラリア・ノミ・ダニ予防薬の投与(春~秋)
✅ ワクチン接種(混合ワクチン、狂犬病ワクチン)
特にシニア期(7歳以降)には半年ごとの健康チェックが理想的です。
トータルケアが、ポメラニアンの健康寿命をのばすカギ
ポメラニアンの健康を守るには、「食事+生活習慣+ケア」の3本柱が大切です。
項目 | 内容 |
---|---|
食事 | 高品質で体に合ったフードを適量 |
運動 | 毎日の軽い散歩・遊び |
体重管理 | 月1のチェック・体型維持 |
被毛ケア | ブラッシング・皮膚チェック |
歯みがき | 週数回~毎日+ガム活用 |
健康診断 | 年1回(シニア期は半年に1回) |
ポメラニアンがドッグフードを食べない時の対処法
まずは「なぜ食べないのか?」原因を見つけよう!
ドッグフードを食べないときは、主に次のような3つのパターンに分かれます。
【原因①】“わがまま”・食べムラタイプ(健康に問題がない場合)
特徴
✅おやつや人間の食べ物は食べる
✅好き嫌いがはっきりしている
✅日によって食べたり食べなかったり
対処法
✅おやつ・人間の食べ物を控える
→ いつでももらえると思ってフードに興味を持たなくなります。
✅「出しても食べなければ片づける」ルールを徹底
→ 30分出しても食べなければ下げ、次の食事時間まで与えない。
✅ふりかけやトッピングを工夫して徐々に慣らす
→ 無添加のふりかけ、少量の茹で野菜などを使ってフードへの興味を引く。
✅食事の時間を決めて、日課にする
→ リズムができると「今食べないと食べられない」と学びます。
【原因②】体調不良や病気の可能性
特徴
✅元気がない、下痢・嘔吐がある
✅急にフードをまったく食べなくなった
✅水もあまり飲まない
対処法
✅まずは動物病院へ!
→ 体調不良が原因で食欲が落ちている場合、早期治療が必要です。
→ 歯の痛みや口内トラブル(歯石・歯周病)で食べたくないことも。
✅シニア犬の場合は特に注意
→ 加齢による内臓の衰えや、病気のサインである可能性もあります。
【原因③】フードが合っていない・飽きた
特徴
✅同じフードを長く食べている
✅新しいフードに変えたら食べなくなった
✅食べるけど残す、食べるスピードが遅い
対処法
✅フードの品質を見直す
→ 香料や油が飛んで風味が落ちていることも。開封後は密封・早めに使い切ることが大切。
✅別のフードに少しずつ切り替える
→ いきなり全量を変えるのではなく、旧フードに少しずつ混ぜて切り替える(1週間ほどかけて)。
✅温めて香りを立てる
→ 電子レンジで数秒温めたり、ぬるま湯を加えて香りを引き出すと食欲が戻ることがあります。
✅ウェットフードやスープを活用
→ ドライフードにウェットタイプを少し混ぜることで、風味アップ&水分補給にもなります。
食べない時の注意点
🚫無理に手で食べさせる、口に押し込むのはNG
→ かえって食事がストレスになります。
🚫すぐに人間の食べ物を与えない
→ 美味しさに慣れてしまい、フードを拒否するようになります。
まずは冷静に原因を探り、丁寧に対応を
状況 | 対処 |
---|---|
健康・元気 → わがままタイプ | 食事時間のルール化/おやつ制限/香りや味の工夫 |
急な拒否・元気がない | 早めに動物病院を受診 |
フード変更後 or 飽きた様子 | 少しずつ新しいフードに慣らす/香りづけ/食感を変える |
ポメラニアンのドッグフードについてよくある質問(FAQ)
Q1. ポメラニアンには小粒のフードがいいの?

✅ はい、小粒タイプが適しています。
ポメラニアンは小型犬であごも小さめ。大きな粒だと食べづらかったり、丸呑みして喉に詰まるリスクもあります。
小粒~超小粒タイプのフードで、しっかり噛んで食べられるものを選びましょう。
Q2. 1日にどれくらいの量をあげればいいの?

✅ 目安は体重×10g程度/日(フードのカロリーによって調整)
ポメラニアンの平均体重(約2kg)であれば、1日あたり50~70g程度が一般的です。
ただしこれはあくまで目安で、以下を考慮して調整しましょう:
・運動量(活発な子は多めに)
・年齢(子犬・シニアは栄養バランスも変わる)
・体型(太り気味なら少し減らす)
フードのパッケージに記載された給与量の目安も確認すると◎です。
Q3. 手作り食とドッグフード、どっちがいいの?

✅ バランスをとれるなら手作りもOK。でも基本はドッグフードがおすすめ。
手作り食には愛情がこもっていて魅力的ですが、栄養バランスの確保が難しいため、継続には工夫が必要です。
ドッグフードは、必要な栄養素がバランスよく配合されている総合栄養食なので、健康維持のためには安心して利用できます。
手作りを取り入れる場合は:
・ドッグフードをベースに「一部トッピング」
・栄養指導ができる獣医師・ペット栄養士と相談しながら
が安心です。
Q4. ドッグフードを切り替えるときのポイントは?

✅ 急に全量を変えず、1週間ほどかけて徐々に慣らすのがポイントです。
切り替えスケジュールの一例:
日数 | 旧フード | 新フード |
---|---|---|
1〜2日目 | 75% | 25% |
3〜4日目 | 50% | 50% |
5〜6日目 | 25% | 75% |
7日目以降 | 0% | 100% |
いきなり切り替えると、お腹をこわしたり、食べなくなることもあるので注意が必要です。
Q5. ポメラニアンにおすすめの食材や成分は?

✅ 被毛と皮膚の健康を守るためには、次の栄養素が効果的です:
・オメガ3脂肪酸(魚油・亜麻仁油など)
→ 被毛のツヤ、皮膚の乾燥対策に
・ビオチン・亜鉛・ビタミンE
→ 皮膚トラブルの予防に
・良質な動物性たんぱく質(チキン・サーモンなど)
→ 筋肉の維持、元気な体づくりに
・乳酸菌やオリゴ糖
→ 腸内環境のサポート
成分表示や原材料もチェックしながら選ぶのが◎です。
Q6. シニア犬用のフードはいつから始めればいい?

✅一般的には7歳ごろからが目安です。
ポメラニアンは比較的長寿な犬種ですが、加齢によって代謝や内臓機能が少しずつ変化していきます。
シニア用フードは:
・低カロリー・低脂肪
・消化しやすい成分
・関節サポート成分(グルコサミン・コンドロイチン)入り
など、年齢に応じた配慮がされているので、早めの切り替えをおすすめします。
ポメラニアンのドッグフードの量や餌のやり方
ポメラニアンは見た目の愛らしさとは裏腹に、活発でエネルギッシュな小型犬です。健康的な体を保ち、美しいふわふわの被毛を育てるためには、正しい量のドッグフードと適切な与え方がとても大切です。
1. ドッグフードの適切な量
ドッグフードの量は、ポメラニアンの年齢・体重・活動量・健康状態によって異なりますが、以下が目安となります。
成犬(体重2〜3kgの場合)の1日の給餌量
✅一般的なドライフードで 50〜70g程度/日
✅活動量が多い子は、やや多めに調整してもOK
子犬(〜12ヶ月まで)
✅成長期なので消化しやすく、栄養価の高いフードを
✅生後2〜3ヶ月:1日4回、合計60〜80g
✅生後4〜6ヶ月:1日3回、合計70〜90g
✅生後7ヶ月〜12ヶ月:1日2回、合計80〜100g
シニア犬(7歳以上)
✅代謝が落ちて太りやすくなるので、低カロリーで消化のよいフードを
✅体重に応じて、40〜60g/日を目安に調整
※ パッケージに書かれている「給与量目安」も参考にしつつ、その子の体型(太っている、痩せている)や便の状態を見て微調整しましょう。
2. 餌のやり方のポイント
決まった時間に与える
ポメラニアンは規則正しい生活が好きな犬種です。朝と夕方、同じ時間に与えることで、消化も安定し、体調を崩しにくくなります。
回数は1日2回が基本
成犬であれば1日2回(朝・晩)が理想的です。空腹の時間が長いと、胆汁を吐いたり、血糖値が下がりやすくなるので注意。
フードは計量スプーンなどで正確に測る
「なんとなくこのくらい」ではなく、キッチンスケールや計量カップを使って、しっかりと量を管理するのがベストです。
食べ残しは放置しない
食べきらなかったフードは30分以内には下げるようにし、常に新鮮なものを与えるように心がけましょう。
おやつの与えすぎに注意
可愛いからとついおやつをあげすぎてしまうと、1日のカロリーオーバーに。おやつは1日摂取カロリーの10%以下を目安にしましょう。
3. ポメラニアンに多い食トラブルと対策
トラブル | 原因 | 対策 |
---|---|---|
食が細い | ストレス、フードの飽き、運動不足 | 食事環境を見直す・運動時間を増やす・フードのトッピングも◎ |
下痢や軟便 | フードの急な変更・食べすぎ | フードは徐々に切り替え・量を調整 |
太りすぎ | 与えすぎ、おやつの頻度 | 給餌量の見直し・おやつ制限・運動増加 |
まとめ
ポメラニアンが毎日を元気に過ごし、美しくふわふわの被毛を保つためには、日々のドッグフード選びと与え方がとても大切です。体の小さなポメラニアンは、わずかな栄養バランスの乱れや食事の変化にも敏感に反応します。だからこそ、年齢や体重、体調に合わせたフード選びと、適切な量・時間での給餌を心がけましょう。
また、毎日の食事を通して体調の変化に気づいてあげることも、飼い主にできる大切なケアのひとつです。フードの質だけでなく、「どのように与えるか」も含めたトータルな食生活の管理が、ポメラニアンの健康と長寿につながっていきます。
愛犬の笑顔と健やかな毎日のために、食事の時間をもっと大切にしてみてはいかがでしょうか。
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