
「中型犬に合うドッグフードって、何を基準に選べばいいの?」
この疑問を持つ飼い主さんは少なくありません。実は、犬の健康を支える毎日の食事は、体のサイズや年齢によって必要な栄養バランスが変わってきます。
この記事では、中型犬の特徴に合わせたドッグフードの選び方を、比較なしでわかりやすく解説。専門家の意見をもとに、愛犬の健康を第一に考えた基礎知識をお届けします。
🐶 中型犬に適したドッグフードとは?
中型犬の特徴と食事におけるポイント
中型犬とは、体重がおおよそ10kg〜25kg前後の犬種を指します。代表的な犬種には柴犬、コーギー、ビーグル、ボーダーコリーなどがいます。
小型犬より体がしっかりしていて活発な子が多く、大型犬ほどの体格ではないものの、運動量や筋肉量が多いのが特徴です。
このため、食事においては以下のようなポイントが大切になります:
🔹高すぎず低すぎないカロリー設計(活動量に見合ったエネルギー供給)
🔹筋肉を保つための適度なタンパク質
🔹関節ケア成分(グルコサミン・コンドロイチンなど)も有効
🔹消化しやすい原材料(中にはお腹が弱い子も)
成長段階によっても必要な栄養は変わるため、「成犬用」「シニア用」などライフステージに合ったフードを選ぶこともポイントです。
大型犬・小型犬との違いはここ
中型犬は、小型犬と大型犬の“ちょうど中間”にいるため、フードの設計でもそれぞれと異なる点がいくつかあります。
比較対象 | 特徴 | 中型犬との違い |
---|---|---|
小型犬 | 基礎代謝が高く、少量で高栄養が必要 | 中型犬はやや量多め&エネルギーもやや控えめ |
大型犬 | 成長期が長く、関節ケアや胃腸への配慮が必要 | 中型犬は大型犬ほどの成長サポートは不要だが、消化と関節ケアには留意 |
特に小型犬向けのドッグフードは粒が小さく、エネルギー密度が高いため、中型犬に与えると太りやすくなるリスクがあります。
逆に、大型犬用は粒が大きくて食べにくいこともあるため、中型犬に合った粒のサイズや設計のものを選ぶのがベストです。
🔹中型犬がとりたい栄養バランスとは
中型犬が健康を維持するためには、以下のような栄養素がバランスよく含まれていることが望ましいです。
✅ タンパク質(目安:22〜28%前後)
筋肉を維持するために欠かせない栄養。活動的な中型犬には、やや高めのタンパク質設計が適しています。
✅ 脂質(目安:10〜15%前後)
エネルギー源であり、皮膚や被毛の健康にも関係します。ただし、摂りすぎは肥満の原因になるため、ライフスタイルに応じて調整が必要です。
✅ 炭水化物
炭水化物は主にエネルギー源として利用されます。玄米やさつまいもなど、消化に良い炭水化物源が使われているかどうかもチェックポイント。
✅ ビタミン・ミネラル
免疫力を保ち、骨や内臓の機能をサポートします。特にカルシウム、リン、亜鉛は中型犬でも重要なミネラルです。
✅ グルコサミン・コンドロイチン
体重を支える中型犬にとって、関節サポート成分が入っていると長く健康を保ちやすくなります。
犬の平均寿命
※引用:環境省 より
犬のサイズ | 平均寿命(歳) |
---|---|
超小型犬 | 15.30 |
小型犬 | 14.05 |
中・大型犬 | 13.52 |
家庭で飼っている犬の飼育場所(飼育動物種類別)
※引用:マーケティングデータ
🦴 中型犬のドッグフードを選ぶときに見るべきポイント
原材料の品質と表記に注目
ドッグフードの質は、使われている原材料の良し悪しがすべてといっても過言ではありません。
「肉類」「穀類」「添加物」などのざっくりとした表記ではなく、**具体的な食材名(例:鶏むね肉、玄米、さつまいも)**が書かれているかどうかをチェックしましょう。
また、「副産物」「ミール」などが使われている場合は、何由来かが明確にされているものが安心です。
✅ チェックポイント:
🔹主原料に「動物性タンパク質」が使われているか(例:チキン、ラムなど)
🔹「○○ミール」「○○副産物」とある場合、それが安全な部位かどうか
🔹穀物が使われている場合、**アレルギーになりにくい種類(玄米・オートミールなど)**か
ライフステージ(年齢)に合った設計か
犬は成長段階によって必要な栄養が変わるため、年齢に合ったドッグフードを選ぶことがとても重要です。
🔹子犬(パピー):成長をサポートする高タンパク・高カロリー
🔹成犬(アダルト):バランス重視。運動量に応じた設計が◎
🔹シニア犬:低脂肪・関節ケア・消化しやすい設計がポイント
中型犬は運動量も多く、ライフステージごとの違いが健康に影響しやすいので、「全年齢対応」よりも専用設計されたフードを選ぶのがおすすめです。
添加物・保存料の有無を確認する
ドッグフードの品質を見るうえで、添加物のチェックは見落としがちですが大切なポイントです。
特に以下のような人工的な添加物・保存料・着色料が入っていないかを確認しましょう。
避けたい添加物の例:
🔹BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
🔹BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
🔹エトキシキン
🔹人工着色料(赤○号、青○号 など)
安全な保存方法としては、ビタミンEやローズマリー抽出物などの自然由来の保存料が使われているものがおすすめです。
アレルギーや体質に配慮されているか
中型犬の中には、食物アレルギーを持っている子や、特定の食材が合わない体質の子もいます。
初めて与えるフードや、体調が不安定なときは、**単一タンパク源(例:ラムのみ使用)**や、**グレインフリー(穀物不使用)**など、アレルゲンを避けた設計が安心です。
また、以下のような体質もフード選びに影響します:
🔹お腹がゆるくなりやすい → 消化に良い原材料を選ぶ
🔹皮膚トラブルが多い → オメガ脂肪酸(サーモンオイルなど)配合が◎
🔹太りやすい → 低脂肪・低カロリー設計を選択
愛犬に合う食材・合わない食材を把握することが、健康維持の第一歩です。
給与量とコストのバランスも大切
いくら良質なフードでも、継続できなければ意味がありません。
中型犬は小型犬より食べる量が多いため、「1日の給与量 × コスパ」を考慮して、無理なく続けられるフードを選ぶことも重要です。
確認しておきたいポイント:
🔹1袋で何日分になるか(給与量をチェック)
🔹コスパと栄養価のバランスが良いか
🔹少量ずつ小分けされていて、鮮度を保ちやすい包装かどうか
また、与える量を守ることも、肥満防止や健康維持に直結します。
🍽 ドッグフードのタイプ別メリット・デメリット
犬のライフスタイルや体質によって、ドッグフードの「形状」や「水分量」による違いは意外と大きなポイントになります。
ここでは代表的な3タイプのフードについて、それぞれの特徴や向いているシチュエーションを紹介します。
ドライフード(カリカリタイプ)
ドライフードは、最も一般的なタイプのドッグフードで、水分量が10%以下の固形タイプです。いわゆる“カリカリ”のごはんです。
✅ 特徴
🔹長期保存がしやすく、酸化にも比較的強い
🔹歯ごたえがあるため、歯の健康維持にもつながる
🔹手軽に量を調整できるので、体重管理や栄養バランスの計算がしやすい
🔹コスパ面で継続しやすい傾向がある
🐶 こんなワンちゃんに向いているかも
🔹しっかり噛める子
🔹体重管理をしたい子
🔹常備しやすいフードを探しているご家庭
ウェットフード(缶詰タイプ)
ウェットフードは、水分量が70〜80%程度と高く、肉や野菜を煮込んだような柔らかいテクスチャのフードです。
✅ 特徴
🔹香りや食感が強く、食いつきがよくなる傾向がある
🔹噛む力が弱い犬や、食欲が落ちたときにも使いやすい
🔹水分が多いため、水分摂取量を自然に増やせる
🐶 こんなワンちゃんに向いているかも
🔹食欲にムラがある子
🔹シニア犬や歯が弱い子
🔹水分補給が気になる時期(夏など)
※注意点:開封後は傷みやすいため、保存方法に注意が必要です。
セミモイスト(半生タイプ)
セミモイストは、ドライとウェットの中間くらいの柔らかさで、水分量は25〜35%程度。ジャーキーのような食感を持つことが多いです。
✅ 特徴
🔹柔らかくて噛みやすく、嗜好性が高い
🔹おやつのような感覚で与えやすい
🔹食感や香りの刺激で、普段より食欲が増すことも
🐶 こんなワンちゃんに向いているかも
🔹硬いものが苦手な子
🔹一時的に食欲が落ちている子
🔹ドライフードのトッピングに使いたいとき
※保存料が使われることがあるため、原材料や製法をよく確認して選ぶことが大切です。
💡補足:フードタイプの使い分けもOK!
毎日の主食としてはドライフードをベースにして、ウェットやセミモイストをトッピングやごほうびとして使うスタイルもよく見られます。
それぞれの良さを知ったうえで、愛犬の体調・好みに合わせてうまく取り入れていくのが理想的です。
ドッグフードタイプ別特徴一覧(図解風テーブル)
タイプ | 水分量 | 見た目・質感 | 主な特徴 | 保存性 | おすすめなシーン |
---|---|---|---|---|---|
ドライフード (カリカリタイプ) |
10%以下 | 硬くて軽い粒状 | ・保存がきく ・歯石対策にも◎ ・量の調整がしやすい |
◎ 非常に良い | ・毎日の主食に ・体重管理が必要な子 |
ウェットフード (缶詰タイプ) |
70〜80% | やわらかく水分たっぷり | ・食欲がわく香り ・水分補給に向く ・シニア犬にもやさしい |
△ 開封後は要冷蔵 | ・夏場の水分補給 ・食欲がないときに |
セミモイスト (半生タイプ) |
25〜35% | しっとりやわらかめ | ・嗜好性が高い ・トッピングにも◎ ・食べやすさが魅力 |
◯ やや短め | ・硬いものが苦手な子 ・味変したいときに |
中型犬におすすめのドッグフード
Amarico グレインフリーチキン Healthy Grade RED

Amarico グレインフリーチキン
Healthy Grade RED 成犬用 チキン49.5% ハーブ入り ドッグフード 3kg 全犬種
香料・着色料・合成保存料不使用 穀物不使用 総合栄養食
価格: ¥4,340 (税込)
商品説明
Amaricoチキン49.5%グレインフリーは、無香料・無着色・合成保存料不使用の成犬用総合栄養食です。
穀物の代わりにさつまいもやエンドウ豆を使用し、消化しやすくアレルギーに配慮。
海藻やハーブを配合し、ビタミン・ミネラルを補給。
さらに、グルコサミンとコンドロイチンが関節の健康をサポートします。
Amarico グレインフリーフレッシュチキン Premium Grade GOLD

Amarico グレインフリーフレッシュチキン
Premium Grade GOLD 1歳以上の成犬~シニア犬用 フレッシュチキン36%
香料・着色料・合成保存料不使用 穀物不使用 総合栄養食
価格: ¥5,950 (税込)
商品説明
Amaricoプレミアムグレードは、第一主原料に新鮮な鶏肉36%を使用したグレインフリーの高品質ドッグフードです。
穀物の代わりにエンドウ豆やポテトを使用し、消化しやすくアレルギーに配慮。
ビール酵母(MOS)が腸内環境を整え、免疫力をサポート。
さらに、関節・心臓の健康や体重管理を助ける成分も配合し、愛犬の健康維持に貢献します。
ステイロイヤル グレインフリー【チキン・ラム・フィッシュ 3kg】

ステイロイヤル グレインフリー
【チキン・ラム・フィッシュ 3kg】ドッグフード
小型~中型犬用 全ライフスタイル対応 防腐剤・着色料不使用
米・小麦などの穀類不使用 STAYLOYAL(オーストラリア)
価格: ¥4,400 (税込)
商品説明
ステイロイヤル グレインフリーは、消化吸収に優れたチキン・ラム・フィッシュを79%使用し、総たんぱく質量32%以上を実現した高栄養ドッグフードです。
オメガ3脂肪酸やDHA・EPAが被毛・関節・脳・目の健康をサポート。
オーストラリアのフードレビューで5つ星を獲得し、少量でも十分な栄養を摂取できます。
ステイロイヤル グレインフリー【サーモン・ターキー・ポーク 3kg】

ステイロイヤル グレインフリー
【サーモン・ターキー・ポーク 3kg】ドッグフード
全犬種用 全ライフスタイル対応 防腐剤・着色料不使用
米・小麦などの穀類不使用 STAYLOYAL(オーストラリア)
価格: ¥4,950 (税込)
商品説明
ステイロイヤル グレインフリーは、サーモン・ターキー・ポークを82%使用し、総たんぱく質量32%以上を実現した高栄養ドッグフードです。
オメガ3脂肪酸やDHA・EPAが被毛・関節・脳・目の健康をサポート。消化吸収しやすく、少量でもしっかり栄養を摂取可能。
オーストラリアのレビューサイトで5つ星を獲得した高品質フードです。
よくある疑問Q&A(中型犬のドッグフード編)
中型犬のフード選びに関して、飼い主さんからよく寄せられる疑問をピックアップしました。
フードジプシーにならないためにも、ここでしっかり整理しておきましょう!
「体重が増えすぎたとき、フードで調整できる?」

はい、フードの種類や量を見直すことで体重調整は可能です。
ただし、急激な減量や自己判断の断食はNG。以下のようなアプローチが効果的です。
🔹低脂肪・低カロリー設計のドッグフードに切り替える
🔹給与量を適正範囲で調整する(※パッケージ記載よりやや少なめに)
🔹おやつやトッピングを減らす or 低カロリーに変える
🔹散歩や運動の量も併せて見直すと◎
「太ったかな?」と感じたら、まず1〜2週間体重を記録し、変化を見ながら調整するのがおすすめです。
「成犬とシニア犬、同じフードでいいの?」

基本的には、年齢(ライフステージ)に合わせたフードが理想的です。
中型犬の成犬期は体力も代謝も活発ですが、シニア期になると以下のような変化が見られます:
🔹筋肉量の減少 → 高たんぱく質で消化しやすい設計が◎
🔹消化機能の低下 → 食物繊維や乳酸菌などサポート成分があると安心
🔹活動量の低下 → カロリーの摂りすぎに注意
見た目が似ていても、成犬用とシニア用では中身が大きく異なることが多いです。
7歳前後を目安に、愛犬の様子を見ながら切り替えていきましょう。
「好き嫌いが激しいときはどうする?」

まずは“わがまま”ではなく、原因の見極めが大切です。
【主な原因と対策】
🔹フードに飽きた? → トッピングを工夫して香りや食感を変える
🔹体調不良が原因? → 食欲不振が続く場合は獣医師へ相談を
🔹好みに合わない? → 原材料やタイプを少しずつ変えて様子を見る
🔹おやつの与えすぎ? → メインの食事に影響している可能性も
無理にフードを変えすぎると、腸内環境に悪影響を与えることもあるので注意しましょう。
「食いつき改善タイプ」や「半生トッピングタイプ」などの工夫もおすすめです。
まとめ
中型犬のドッグフード選びは、単に「人気があるから」「コスパがいいから」といった理由だけで決めるのではなく、愛犬の年齢や体型、健康状態に合わせて考えることが大切です。
中型犬は成長期・成犬期・シニア期で必要な栄養が異なり、運動量や体質にも個体差があります。そのため、フード選びには「原材料の質」「添加物の有無」「ライフステージに合った設計かどうか」といったポイントを意識しながら、慎重に見極めていく必要があります。
また、ドライ・ウェット・セミモイストといったタイプによっても特徴や与え方が違います。それぞれの特性を理解した上で、愛犬の好みや体調に合わせたスタイルを選ぶのが理想です。
どんなに評判のいいフードでも、すべての犬に合うとは限りません。だからこそ、「うちの子にとってのベスト」を見つけるには、毎日の食事の様子や体調の変化を観察する飼い主の目が何より重要です。
大切なのは、比較やランキングに振り回されすぎず、愛犬としっかり向き合って選ぶ姿勢。焦らず、少しずつ試しながら、その子にとって安心でおいしいごはんを見つけていきましょう。
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